セックスで射精できない!?勃起はするのに射精しない原因と改善法

「勃起もオナニーもできるのに、セックスで射精できない……」と悩む男性が増えています。これは「膣内射精障害」と呼ばれる疾患です。膣内射精障害になるとお互いに不満がたまるので、カップルの関係に悪影響も……。その結果セックスに苦手意識が出てしまいますし、無理をするとますます状態が悪化してしまいます。そのため、原因をしっかり見据えた上で、対策を練って改善していくことが重要。
膣内射精障害の原因はズバリ、間違ったオナニーのやり方にあります。ペニスを強く握ったり床に擦り付けたり、不自然な方法でのマスターベーションを続けていると、膣内での刺激では満足できません。また、射精できないことでセックスにプレッシャーを感じるようになることも、膣内射精障害の原因です。本記事では、セックスで女性の膣内で射精できない原因と、膣内射精障害の改善法について徹底解説します。
セックスでは射精できないのは膣内射精障害
普段のオナニーでは問題なく射精できるのに、エッチのときになると女の子の中でイケない……そんな場合は「膣内射精障害(Intravaginal Ejaculation Disorder)」である可能性が高いです。射精に関する障害というと、多くの人は勃起自体が満足にできなくなる「ED(勃起不全)」を思い浮かべるかもしれません。しかし、いろいろな点で異なります。膣内射精障害ではきちんと勃起してオナニーでは問題なく射精できるのですが、SEXで女の子に挿入した状態でなぜかイクことができないのです。
膣内射精障害は、何らかの原因で女性の膣内で満足な刺激を受けられなくなり、射精できなくなってしまう疾患です。非常に興味深いことに、膣内射精障害は日本で有名ではあるものの、世界的にはほとんど知られていません。膣内射精障害は「重症遅漏(Severe Delayed Ejaculation)」と捉えられることの方が多いようですね。世界ではむしろ射精が早すぎる「早漏」に悩む男性が多いくらいですが、日本では早漏よりも膣内射精障害の方が一般的なのです。しかし、オナニー方法が多様化するにつれて、日本以外でも膣内射精障害の患者は増えているようです。
遅漏については後ほど解説します。ほとんどの場合、膣内射精障害の原因は女性ではなく、男性のペニスの感度が低下していることにあります。なぜペニスがそれほど鈍感になってしまうのかというと、オナニーのやり方がまずいからです。その他にも、セックスで射精への過度のプレッシャーを感じて、射精できなくなってしまうこともあります。詳しい原因については後述しますが、まずは膣内射精障害の悪影響について見ていきましょう。
・お互いに不満がたまり関係に影響を及ぼす
・セックスに対して苦手意識を持ってしまう
・自覚して改善しないと症状が悪化し続ける
上記のように、カップルの関係や夜の時間に多大な悪影響が出てしまいます。膣内射精障害は男性本人にとっても極めて悩ましい問題ですが、同時に女性もつらい思いをしてしまうのです。その結果、カップルの関係に問題が出たり、セックスをすること自体がプレッシャーになったりしてしまうこともあります。しかし、膣内射精障害は自覚するのがなかなか難しく、無理をして悪化してしまうことが多いのが厄介なところ。上記3つの問題点について詳しく見ていきましょう。
膣内射精障害はカップルの関係に影響を及ぼす
膣内射精障害は男性にとって重大な問題です。なぜなら、大好きな女の子の中でイクことができなくなってしまうから。愛するパートナーの中でたっぷり射精するのは、すべての男の願望ですよね。膣内射精障害になるとそれが困難になるので、男性にとってとてもつらいことです。しかし、つらい思いをするのは実は男性だけではありません。女性の方でも、男性が射精してくれないことで、いろいろな不安を感じてしまいます。
自分の身体の中で男性が気持ちよくオーガズムに達してくれないと、女性は自分に問題があるのではないかと感じてしまいます。「私の身体では気持ちよくなれないのかな」「アソコが緩いのかな」「愛してくれてないのかな」といろいろな不安が駆け巡ってしまうことに。膣内射精障害になっても勃起や挿入自体は問題なく行えるので、女性が満足することはできます。しかし、フィニッシュの射精がないと何か物足りない感じがして、自分のせいでイクことができないのだろうかと思い悩んでしまうのです。
つまり、男性が膣内射精障害になると、本人と同じくらい女性もつらいことが増えてしまうということ。お互いに不満がたまってしまうのです。セックスに問題が出るとどうしてもお互いに心が離れ始めて、カップルの関係にも悪影響が出てきます。実際に、セックスが原因でカップルが続かなくなってしまうことは多いようです。このように、膣内射精障害はカップルの関係に悪影響を及ぼしてしまいます。
セックスに対して苦手意識を持ってしまう
SEXは本来とても楽しくて気持ちいいことですし、パートナーとお互いの愛を一緒に深めることができるという、素晴らしい行為です。ところが、膣内射精障害になるとセックスに苦手意識が芽生えて、逆につらい作業になってしまうこともあります。セックスでたまに射精できないくらいなら誰でもあることですし、特に問題はないでしょう。しかし、エッチで射精できない頻度が高くなると、次第に不安が募ってきてしまいます。
セックスのときに「今度もイケなかったらどうしよう」「どうせ今度も射精できないや」とナーバスになると、心理的な負担から膣内射精障害がさらに悪化してしまうことに。その結果セックスに対して消極的になったり、性行為自体が嫌になってしまったり、精神的にも悪い影響が出てしまうのです。こういった症状は気にするほど悪化してしまう傾向があるので、まさに悪循環に陥ってしまうと言えるでしょう。
自覚して改善しないと悪化し続ける
膣内射精障害の厄介なところは、自分でなかなか自覚しづらいことです。セックスでなかなか射精できないことがあると、「刺激が足りないのかな」と思うかもしれません。その結果、より強い刺激を求めるようになってしまいます。例えば、セックスのときに早くイクことができるように、ピストン運動をどんどん速めたりするなどです。しかし、このようなことは女性に苦痛を与える可能性があるだけではなく、膣内射精障害をさらに悪化させてしまいます。
詳しくは後ほど解説しますが、そもそも膣内射精障害になってしまう原因は、普段から強すぎる刺激に慣れてしまっていることにあります。分かりやすくいうと、ペニスの性感帯が鈍感になってしまうのです。射精できなくなったからといって刺激を強めると、ペニスがもっと感じにくくなってしまうことに。ところが、多くの場合は自分が射精障害になってしまっていることに、なかなか気付くことができません。
これがED(勃起不全)であれば、勃起できなくなるのですぐに分かります。しかし、膣内射精障害は勃起や挿入自体はできるので、セックスで射精できないのは単に体調のせいだと思うかもしれません。そのため、刺激を強めることで無理に対応することが多いでしょう。膣内射精障害は適切に対応して改善しなければ、ますます悪化してしまうのです。前述したように、膣内射精障害はカップルの関係にも悪影響があるので、できるだけ改善したいですよね。
膣内射精障害の主な原因は?
膣内射精障害は男性にとってとても厄介な疾患です。しかし、前述したように自分ではなかなか気付きにくいことがあるため、どのようなことが原因になるのかを知っておく必要があります。膣内射精障害になってしまう主な原因として次の3つが考えられるので、心当たりがあるかどうか見ていきましょう。
・ペニスを強く握り過ぎるオナニー
・床に擦りつけるなど特殊なオナニー
・射精しなければならないプレッシャー
ペニスを強く握りすぎるオナニーは、膣内射精障害になる原因の代表格です。すべての男性が当てはまる可能性があるので要注意。床に擦り付けたり足をピンと伸ばしたりするオナニーも、膣内射精障害のリスクを大幅に高めてしまいます。セックス時のプレッシャーも大きな要因です。これらの原因について詳しくご紹介していきます。
強く握り過ぎるオナニー
オナニーのときに強く握りすぎると、膣内射精障害になるリスクが大幅に高まります。「俺はそんな強く握ってないよ」と多くの人が思うことでしょう。しかしOtaniらの研究によると、オナニーのときに10kg以上の握力を出してペニスを握ると、遅漏や膣内射精障害のリスクが有意に高まるようです。成人男性の握力の平均値はだいたい50kgくらいなので、かなり簡単に出せる力だということが分かります。このことから、多くの男性は無意識のうちに強く握りすぎていると言えるでしょう。
そもそもなぜ強く握るオナニーがダメなのかというと、手コキと膣内への挿入では、ペニスが受ける刺激が全く異なるからです。膣内は刺激に溢れているような気がするかもしれませんが、実際にはそれほど強い圧力や摩擦を受けるわけではありません。むしろ、柔らかな膣にペニスが優しく包まれるような感覚や、膣分泌液(愛液)のねっとりとした感触によって、快感が高まることの方が多いでしょう。つまり、強く握るオナニーはペニスにとっては不自然だということです。
特に、5本の指すべてを使ったり手のひらでぐっと握ったりすることが多い人は、このケースに該当する可能性が高いので注意が必要です。こうした方法でのオナニーを続けていると、ペニスが強い刺激に慣れて感度が低下します。その結果、膣内に挿入してもオーガズムが近づかなくなってしまうのです。膣より強い刺激でのオナニーに慣れてしまうこと、これが膣内射精障害の最も大きな原因だと考えられています。
さらに、単に握力の問題ではなく強く摩擦しすぎることも問題です。通常、膣内に挿入するときはヴァギナがねっとりと濡れていて、強い摩擦が生じることはありません。しかし、普段から乾いた手でペニスを高速かつ強くこすっていると、感度は大幅に低下してしまうでしょう。手コキオナニー、つまり普通のやり方のオナニーでは、どうしても強く握ったりこすったりしなければ、快感を得にくくなってしまうことがあるので注意が必要です。
床に擦りつける特殊なオナニー
単に強くやりすぎるだけではなく、特殊なやり方で行うオナニーも危険です。その代表格が床に擦り付けてやるオナニー。通称「床オナ」と呼ばれるこのテクニックは、床にうつ伏せになってペニスを押しつけたり擦ったりして、オーガズムを目指すというものです。上級者になるとあまり勃起していなくても、イクことができるほどの刺激を得られます。これは土足の文化がない、極東ならではのオナニー法かもしれません。しかし、同じようなことはベッドやソファーなどを利用して世界各地で行えるので、やってしまわないように注意してください。
手コキオナニーの他に「足ピンオナニー」も、膣内射精障害になりやすいと言われています。足ピンオナニーとは、足に力を入れてピンと伸ばすテクニック。下半身の筋肉を緊張させることができ、オーガズムが近づきやすくなります。しかし、床オナや足ピンオナニーなどのおかしなオナニー方法を続けていると、セックスでも同じようなことをしないと射精できなくなることも。例えば、セックスでも思い切りペニスを押しつけたり、足をピンと伸ばしたりする必要があるなどです。
普段からおかしな味付けのものを食べていると、普通の味付けの食事が逆におかしく感じてしまいます。同じように、普段からおかしなオナニーを続けていると、ペニスにとって最も自然なはずの膣内への挿入で、十分な刺激を受けることができなくなってしまうのです。手コキオナニーではどうしてもバリエーションを作り出すのが難しいので、物足りなくなることがあるかもしれません。しかし、だからといって手コキオナニーや足ピンオナニーをすると、膣内射精障害になってしまうので注意が必要です。
射精しなければならないプレッシャー
膣内射精障害だからこそ感じる、セックス時の大きなプレッシャーというものがあり、それも大きな原因のひとつです。前述したように、膣内射精障害の人はED患者とは違って、勃起して挿入もできます。ただひとつできないことが射精です。パートナーに挿入したならば、ぜひ思い切り射精してフィニッシュしたい……と男なら思うはず。そもそも、射精ことがセックスの主な目的だと言えるでしょう。
しかし、それができないのは大きな苦痛です。まるで食事の中で一番おいしいデザートを目の前にしながら、結局食べられないときのように。セックスを始めたからには射精しなければ、という一種の義務感のようなものを感じて、それが大きなプレッシャーになってしまうのです。これがEDならそもそも勃起せず挿入もできないので、本人もパートナーも射精を期待することはありません。
膣内射精障害の人は射精以外のことはしっかりできるだけに、どうしても射精を望んでしまいます。しかし、こうしたプレッシャーが余計に精神的な負担になり、状況をさらに悪化させてしまうのです。セックスで射精できないことが多くなるほど、プレッシャーも大きなものになるでしょう。強いストレスを抱えているとき、オーガズムのコントロールが上手くできなくなります。その結果、膣内で射精できなくなってしまうのです。
膣内射精障害を改善する為の方法は?
まず自身で自覚して対策を取らない限り、膣内射精障害を改善することはできません。しかし、どんな対策を取れば良いのでしょうか。前述したように、膣内射精障害の主な原因は間違ったオナニー。つまり、オナニーのやり方を変えれば、改善できる可能性が高いと言うことです。具体的には、次の4つの方法が有効だと考えられます。
・オナニーの刺激を減らす
・ローションをつけてオナニーする
・オナホールを使用してオナニーする
・オナニーの頻度を週2~3回にする
まず、オナニーの刺激を減らすことを考えましょう。多くの男性はとにかくオナニーの刺激が強すぎるからです。ローションをつけてオナニーすると、強く握ったりこすったりする必要がなくなります。最も効果的なのはオナホールで、上手く活用すれば膣内射精障害を改善できるでしょう。オナニーの頻度を下げて、興奮を高めやすくすることもポイントです。
刺激を減らしたオナニーをする
膣内射精障害を改善する鉄則は、まず刺激の少ないオナニーに変えることです。前述したとおり、多くの男性はペニスを強く握りすぎているので、膣内射精障害になってしまうリスクがあります。危ないオナニーかどうか見極める方法は、オナニー時に使用する指の本数です。5本指でしっかり握ったり、手のひらで強く握り込んだりしている場合は、まず間違いなく圧力が強すぎるので要注意。
そのため、指の本数を減らしてオナニーしてみましょう。ベストは2本指(親指と人差し指)ですが、いきなりその方法でやると全く満足できなくなるかもしれません。したがって、まずは3本指から始めてみることをおすすめします。親指をペニスの表側に置いて、人差し指と中指を裏側に置いてみましょう。そうして通常どおりシコシコすると、刺激を減らしたオナニーができます。
このやり方で刺激が足りなさすぎるという人は、裏スジを積極的に刺激してみましょう。裏スジとはペニスの裏側の亀頭と竿をつなぐ部分にあり、男性の最も敏感な性感帯のひとつです。人差し指や中指でここをグリグリと刺激すると、どんどん快感が高まってオーガズムが近づくでしょう。この方法でのオナニーに慣れてきたら、最終的には2本指に移行できることが理想的です。
ローションを使ってオナニーをする
ローションを使用すると、オナニーの刺激を減らしながらも、気持ちのいいオナニーをすることができます。ローションとは、潤滑性を高めるために使用するセックストイ。このローションをペニスに塗る「ローションオナニー」が、膣内射精障害の改善に有効です。ローションオナニーの素晴らしい点は、膣内に挿入するのと近い刺激を与えられることです。乾いた手でやるオナニーとは違って、摩擦を大幅に減らすことができます。
やり方は簡単で、適量のローションをペニスに塗って、手でピストン運動をするだけです。ただ、ローションはひんやりと冷たい感じがするので、そのままペニスに塗るとビックリしてしまうことも。そこでローションを温めてから使うことをおすすめします。使用する分だけのローションをプラスチックの容器に入れて、40度前後のお湯に浸けましょう。湯煎が面倒な場合は、冷たいローションを手のひらに出してしばらく待ち、人肌で温めるのだけでもかなりマシになります。
ローションは特に亀頭へ積極的に塗りましょう。亀頭は非常に敏感な性感帯なので、乾いた手でシコると痛みを感じてしまいます。しかし、ローションを塗れば思いどおりに刺激することが可能に。親指や人差し指で亀頭を揉むようにしたり、カリや裏スジをこすったりしてみましょう。通常の手コキオナニーよりも、ずっと気持ちよくなれるはずです。しかも、膣内のぬめりに近い刺激になるので、膣内射精障害の改善にも繋がります。
オナホールを使用してオナニーをする
オナホールは膣内射精障害に最も有効なオナニー方法です。オナホールとは、女性の膣内に挿入する刺激と快感を味わえるセックストイ。オナホと呼ばれていて、男性のオナニーの最高の友です。これまでご紹介したオナニー方法は手コキが主体なので、バリエーションにどうしても限界が出てきますし、なかなか満足できないこともあるでしょう。しかし、オナホでオナニーすれば単純に気持ちよくなれるだけではなく、膣内射精障害を改善する効果も期待できるのでまさに一石二鳥です。
実際にKoboriらがオナホールの有効性について証明しています。彼らは日本の膣内射精障害の患者16名を集めて、日本製の「TENGA マスターベーションエイド」というオナホを使用してもらいました。その結果、12名の患者(75%)がTENGA内で射精することができ、5名(31%)が実際に女性の膣内で射精することができたのです。約3割というとイマイチな感じがするかもしれませんが、現状ではオナホ以上に有効な改善法は見つかっていません。そのことから考えると、かなり有効な手段だと言えるのではないでしょうか。(5)
オナホは基本的にペニスを挿入するだけで使えますが、ローションは絶対に必要です。そのため、まずはローションオナニーで感覚をつかんでから、オナホールへ移行してみるのが良いかもしれません。オナホオナニーをするときは、適量のローションをオナホールに流し込みましょう。ローションを入れたら、オナホールを手で握って全体に浸透させて、勃起したペニスを挿入します。
後はかわいい女の子を抱いているところを想像しながら、オナホールを動かして快感を満喫しましょう。最初はなかなかイクことができないかもしれません。その場合は、オナホを少し握って締まりを強くみてください。これでイケたらしめたものです。なお、オナホは専用の固定具やテープなどでベッドや机に据え付け、腰を振ってオナニーを楽しむこともできます。つまり、オナホールはセックスのシミュレーションにもなるということです。
オナホに慣れることができれば、ペニスの感度を取り戻すことができるはず。しかも、前述したように腰を振ってオナニーできるので、実際のセックスをイメージしながらリハビリできます。ただ、膣内射精障害を改善するためには、オナホは少し緩めのものを選ぶことが大切です。日本製のオナホではキツすぎることが多いので、Fleshlightなどアメリカ製の方が良いかもしれませんね。動かし方も素早く激しくやるのではなく、ゆっくりとした動作で射精できるようになることを目指しましょう。
オナニーの頻度を週2~3回にする
一般的にはオナニーの頻度が高いほど、ペニスの感度が低下しやすくなります。その主な原因は「刺激への慣れ」と「精子の貯蔵量が減る」ことです。私たちの身体は刺激を受けることが多いと、だんだんと鈍感になっていきます。しかし、しばらく刺激から離れていると、また敏感になってくるものです。それはペニスでも同じで、刺激することが多いほど感度が低下して、より強い刺激が必要となります。
また、オナニーの頻度が高いと睾丸の精子貯蔵量が減ります。毎日オナニーをするよりも、数日に1回にする方が精子の量が多くなるのは明らかです。数日間オナニーをしたら、いつもよりイクのが早くなったという経験は、誰でもあるのではないでしょうか。オナ禁すると睾丸内に精子がたくさん溜まりますが、古くなった精子は劣化するので本能的に早く出してしまおうと身体が働くのではないかと考えられます。
Palmieriらが行った実験では、実際に射精頻度と射精時間の関連性が証明されています。120名の健康な成人男性を無作為に、10日間の禁欲を3か月間繰り返したグループAと、1週間に2回の頻度で3か月間セックスをした2つのグループに分けました。その結果、グループAの「IELT(Intravaginal Ejaculation Latency Time)」の数値、つまり射精までの時間が有意に低下したのです。つまり、オナニーの頻度を下げると膣内射精障害も改善できる可能性があるということ。
さらに、短期間の禁欲を行うことによって、オナニーの快感自体も高まります。なぜなら、射精時の精液量が増えることによって、精管や尿道など精液の通り道にかかる圧力が高まるからです。オナニーの快感も高まって膣内射精障害の改善にも繋がるなど、まさに良いことずくめ。ただし、ペニスの感度を高めたいからといってオナ禁しすぎると、逆に精液の製造量が減ってしまうので逆効果になります。週に2~3回くらいが最適な頻度だと言えるでしょう。
男のセックスの悩みは他にも様々…
男のセックスには悩みがつきません。セックスは男の自信に繋がるだけに、何か問題があるときはとてもつらくなってしまいますよね。膣内射精障害以外にも、ペニスの機能的な問題には様々なものがあります。世界的に見てみると、下記の2つのことで悩んでいる男性が多いようです。心当たりがないかどうか確認してみましょう。
・そもそも勃起しない
・射精が早すぎるもしくは遅すぎる
ペニスが勃起しなくなってしまうことほど、男性にとってつらいことはないでしょう。膣内射精障害とは違って、挿入することもできなくなってしまうのですから。射精が早すぎる「早漏」や遅すぎる「遅漏」も、セックスの大きな問題です。これらの症状がどういうものなのか、概要を見ていきましょう。
そもそも勃起しない
ペニスがそもそも勃起しなくなってしまうのが、「ED(勃起不全)」と呼ばれる疾患です。セックスのときに7割~8割くらいの確率で勃起できないことがあると、EDとして診断されます。主な原因は、加齢や身体的な疾患による性機能の低下。膣内射精障害とは違って挿入自体が不可能なので、男性にとって最も深刻な状態だと言えるでしょう。主に中高年以降に見られる現象ですが、近年では若年層でもEDになることが増えているようです。
若年性EDの主な原因は生活習慣やストレス。また、テストステロン(男性ホルモン)が減少することでも、勃起力が低下してEDになってしまうことがあります。ただ、EDはパートナーのサポートを必要とせず自身で治療に当たれるため、現在では比較的治療しやすい疾患となっているようです。EDの治療には主に「バイアグラ」を使うことが多いですが、テストステロン補充療法も効果的だとされています。セックスのときに勃起できないことがあるなど、気になることがある場合は、泌尿器科の医師に相談してみましょう。
射精が早すぎる・遅すぎる
射精が早すぎる「早漏」や遅すぎる「遅漏」も、セックスのときに大きな問題になります。早漏は膣内に挿入してから1分以内に射精してしまう現象、遅漏は30分以上経たないと射精できない現象です。世界的に見ると早漏の人口は約15~30%、遅漏は1~4%くらいになると考えられています。かなりの男性が早漏だということが分かりますね。しかし、そもそもセックスにおける理想の挿入時間とは、どれくらいなのでしょうか。
先ほどもご紹介した「IELT(膣内射精遅延時間)」という指標が役立ちます。カナダとアメリカのセックスセラピストによると、セックスの挿入時間はだいたい7分くらいが平均値のようです。挿入時間が1~2分では短すぎますが3~7分なら許容範囲内、7~13分が理想的でそれ以上は長すぎるとしています。つまり、だいたい5~10分くらいの挿入時間であれば無難だということです。
早漏だと女性が快感を得られるようになる前にセックスが終わるので、パートナーを満足させることができません。その結果、パートナーの不満がたまってカップルの関係に悪影響が出ることもあります。そうかといって、挿入時間が長すぎるのも考えものです。遅漏をうらやましいと思う男性は多いかもしれません。しかし、女性の膣分泌液はいつまでも出るわけではありませんし、集中力もだんだん切れてきます。長すぎる挿入も女性にとっては苦痛になってしまうのです。
また、遅漏の男性は膣内射精障害も併発していることも、少なくないようです。遅漏の主な原因も間違ったオナニーにあります。刺激の強すぎたりやり方が不自然だったりするオナニーを続けることで、ペニスが鈍感になって遅漏になり、やがて射精できなくなってしまうのです。こういった早漏や遅漏も膣内射精障害と同じく、オナホールで改善することができます。ペニスに何か不安があるのなら、ぜひオナホを使ってみましょう。
まとめ
今回は、セックスで女性の膣内で射精できない原因と、膣内射精障害の改善法について解説しました。女性の膣内で射精できなくなるのは大きな問題です。お互いにセックスに関する不満がたまって関係に悪影響を及ぼしたり、セックスに対して苦手意識が出てしまったりするのは避けたいですよね。だからといって無理をすると症状がさらに悪化してしまうので、正しい方法で改選していく必要があります。
そもそも、なぜ膣内射精障害になってしまうのかというと、間違ったオナニーをやっているからです。特に、ペニスを強く握ったり、床に擦り付けたりするオナニーを続けていれば、膣内射精障害になるリスクは大幅に高まります。そのため、オナニーのやり方を変えることが極めて重要です。オナニーの刺激を減らすために、2本~3本の指でペニスをシゴくようにしたり、ローションをたっぷり塗ったりしてみましょう。
膣内射精障害に何よりも効果的なのが、オナホールを使用したオナニーに切り替えることです。オナホなら膣内に挿入するのに近い刺激と快感を味わえるので、膣内射精障害を少しずつ改選していくことができます。さらに、オナニーの頻度を週2~3回くらいに控えることで、ペニスの感度と精子の貯蔵量を増やして射精しやすくすることもできるはずです。オナニーのやり方を新たなものに変えて、膣内射精障害を改善してセックスを楽しみましょう。