1分以内は早漏?確実に早漏を直す、最高なセックスを楽しむ方法!

早漏に悩む男性はとても多いです。自分では長く続けたいと思っていても、どうしても早く射精してしまう早漏は、男性にとっては大問題。実際に、セックスの長さは女性の快感に直結するといわれており、時間が短いと女性の満足度を下げてしまうことも明らかになっています。しかし、早漏の原因のほとんどは性的刺激への過剰反応や心因性のもので、ペニスの機能自体には問題ありません。
そのため、早漏はトレーニングや薬によって改善することが可能です。挿入の時間だけではなく、愛撫の時間やアダルトグッズの使い方を工夫することでも、女性の満足度を高めることができます。いろいろな方法を試しながら、一緒に向き合って性生活を充実させていきましょう。今回は、早漏に関する様々な情報や具体的な改善方法について、詳しくご紹介します。
早漏の定義
早漏とは、セックスのときに射精までの時間が過度に短くなることを指します。具体的な時間の基準には、「膣に挿入から30秒以内」や「1分~3分以内」など、曖昧なところがあるようです。国際性医学学会(ISSM)では、「膣挿入から1分以内に射精する」状態を指すと定義しています。(1)
早漏は男性の主要な性の悩みのひとつとなっています。なぜなら、あまり射精が早いと女性が満足できるまでにセックスが終わり、充実した性生活を送れなくなってしまうからです。まずは基本的なポイントを確認してから、原因や対策について考えていきましょう。
早漏とは?
男性にとって、性的な能力は自信につながります。ペニスの大きさや勃起力など、男性自身が重視する点はいろいろありますが、その中でも大きなウエイトを占めるのが「挿入時間の長さ」です。男性はセックスをより長く続けられることを求める傾向にありますが、多くの場合は理想よりも早く射精してしまいます。
特に、挿入からオーガズムまでの時間が1分以内など大幅に短い場合は、「早漏」と判断されます。本人はもっと続けたいにも関わらず、気持ちよくなりすぎてどうしても我慢できずにイッてしまうのです。多くの男性が深く悩んでいるのですが、それはなぜなのでしょうか。女性を満足させるのが難しいことや、性行為へのストレスを感じることが理由です。
セックスの時間は基本的には挿入時間、つまり男性が挿入してから射精するまでの長さになります。女性が最も快感を得やすいのも、挿入後のピストン運動時です。早く出してしまうと女性が気持ちよくなる時間が短くなり、満足度が下がってしまいます。実際に、女性は「自分が満足できる前に射精する男性」を早漏であると見なすこともあり、男女のセックス充実度と挿入時間には相関関係があるといえるかもしれません。
深刻な場合は、そういった悩みが悪循環を招いて症状がさらに悪化して、セックスが嫌で避けるようになってしまいます。つまり、早漏は男性にとって「死活問題」なのです。しかし、そもそも女性はオーガズムを得るのに男性よりも時間が掛かるもの。男性が何も考えずに我慢せず射精すると、自然に早漏だということになります。見方を変えれば、「射精をうまくコントロールできない」ことが早漏であるともいえるでしょう。
いずれにせよ、男性の性的な自信は、いかに女性を満足させられるかという点にあります。挿入時間が長い方が、いろいろな体位や動作で刺激することができるため、女性がオーガズムに達しやすくなるのです。早漏を改善することでエッチのテクニックも磨きやすくなり、男女双方のセックスに対する満足度が向上します。
早漏の主な2つの原因
実は、早漏であってもほとんどの場合は、男性の身体機能自体には問題がありません。セックスに不慣れだったり心因性のものだったり、原因が分かれば改善可能なことが多いのです。早漏になってしまう原因にはいくつかありますが、次の2つが最も大きな要因になります。
・ペニスが刺激に対して過敏である
・ストレスやトラウマなど心因性の問題がある
このように、ペニスの機能そのものには問題がないことがほとんど。原因をしっかり見極めることによって、今後のための対策も立てやすくなります。なぜ意思に反して早くイッってしまうのか、具体例と合わせて原因を詳しく見ていきましょう。
ペニスが刺激に過敏
射精が早くなる最も大きな原因は、ペニスが性的な刺激に対して過度に敏感である「過敏性早漏」です。このタイプでは、ペニスに少し刺激を受けただけで過剰な反応が生じて、我慢しようとしてもすぐ射精してしまいます。通常は、性的な刺激が十分に脳へ伝わってから、身体が射精するための準備を始めます。しかし、過敏性早漏の人はペニスがあまりに過敏なため、準備が整う前に脊髄の「射精中枢」が反応して、反射的にイッってしまうのです。
過敏性早漏の主要な原因は、「若さ」と「経験不足」の2つです。いずれもペニス自体の機能には問題ないため、トレーニングなどの対策で改善できます。若い男性やセックスの経験があまりない男性は、早漏であることが当たり前です。特に、よく運動をする活発な男性は健康的で性欲が旺盛ですので、興奮が高まりやすく射精も早い傾向にあります。身体的な問題があるわけではないので、心配する必要はありません。
また、「オナニーの仕方」や「仮性包茎」など、日常のペニスの習慣も過敏性早漏の要因になります。例えば、毎日忙しくて時間を節約するために手早くオナニーを済ませている場合は、早くイクというクセが身体に染み着いています。セックスのときだけ射精までの時間を延ばそうとしても、身体のクセはなかなか変えられません。また、仮性包茎で常に亀頭が隠れている場合も、刺激に対してとても敏感な状態なため早漏になりやすいといわれています。
ストレスやトラウマなどのメンタルの問題
ストレスやトラウマなど精神面での問題がある場合も、早漏になりやすい傾向があります。例えば、過去に性行為で早く射精してしまったことに対するトラウマがあったり、早漏であることにコンプレックスを感じていたりする場合などです。こういった心理的な要因があると、性行為をするときにストレスを感じやすくなり、特に強い性的刺激がなくても興奮状態になって早く射精してしまいます。
性行為に関するトラウマがあると、セックスをするときに早漏に関することが気になるのではないでしょうか。膣への挿入が近付くにつれて、精神的な不安が高まっていくはずです。身体や心がストレスを感じると、身体の機能を高めるために交感神経が活発化しますが、交感神経には射精を促進させる働きもあります。その結果、性的な興奮が過度に高まり、十分な刺激を感じていないにも関わらず、意思に反して射精してしまうのです。
また、仕事や人間関係など日常生活のストレスが原因でメンタルヘルスが悪化していると、早漏になることがあるようです。強いストレスを受け続けていると、セロトニンを始めとするリラックス効果のある物質の分泌量が減り、交感神経が活発化しやすくなります。前述の場合と同じように、性的な刺激に過度に反応して射精が早くなるのです。現代人は多くのストレスを抱えていますので、大きな要因といえるでしょう。
女性が理想とする挿入時間は?
先ほどご紹介したように、早漏は男性にとって重大な問題です。しかし、女性の方では早漏の男性をどのように思っているのでしょうか。実は、女性にとって理想的な挿入時間は、「3~10分」であると考えられています。Nakajimaらは日本の夫婦300人を対象として、セックスの挿入時間に関する調査を行いました。その結果から、次のことが明らかになります。(2)
・男性が報告した平均挿入時間は14.5分
・女性が報告した平均挿入時間は13.6分
・43.0%の女性は挿入時間が「より長くなること」を望んでいる
・38.7%の女性は挿入時間が「現在と同じくらい」を望んでいる
・18.3%の女性は挿入時間が「より短くなること」を望んでいる
前述したように、挿入時間は男性自身が性的能力として重要視するポイントですので、男性は女性より長く申告する傾向にあります。重要なのは、女性の約半数が現在より長い時間を望んでいることです。ただし、性行時の痛みを経験している女性の約46.4%の女性と、痛みを感じない女性の13.7%が、より短い時間を望んでいることも分かります。つまり、女性はセックスの経験や状況によって、希望する時間も多種多様だということなのです。
このことから、一般的な自己申告による調査では、女性にとって理想的な挿入時間は判断できないことが分かります。そこで、Cortyらはアメリカとカナダの「セックスセラピー協会」の会員50名を対象に調査を行いました。その結果、適切な挿入時間は「3~10分」であるなど、次のようなことが明らかになったのです。(3)
・「3~7分」は十分な挿入時間
・「7~13分」は理想的な挿入時間
・「1~2分」の挿入は短すぎる
・「10~30分」の挿入は長すぎる
以上の結果から、セックスの挿入時間は「3~10分」が理想的であるといえます。この結果は、射精までの客観的な理想的時間と一致しており、セラピストらの性別や経験などは影響していません。では、男女の主観的な理想時間はなぜ客観的なデータより長くなっているのでしょうか。そこにはポルノやテクニックの影響があると考えられます。
一般的にポルノの挿入時間は非常に長く、数十分におよぶものも少なくありません。視聴者に強い印象を与えたり楽しませたりするためですが、男性はそれが理想のセックスなのだと誤解します。また、セックスにあまり満足していない女性は、挿入時間の短さに原因があると考えがちです。以上の点が、理想と客観の数値に大きなギャップがある原因です。
早漏の割合
早漏は「性機能障害」と呼ばれる性機能に関する疾患の一種ですが、明確に認められた診断基準がないため、早漏の検査や分析は複雑になっています。一般的には、世界的な早漏人口は男性の「約3割」だといわれているようですが、統計データによって大幅な違いが見られるので断定はできません。しかし、非常に多くの男性が早漏に悩んでいることは、変わりないといえるでしょう。(4)
早漏は40歳未満の男性に最も一般的な性機能障害で、18歳から59歳までの男性の約5人に1人が抱えているといわれています。冒頭でも解説しましたように、膣に挿入してから1分以内に射精する状態が、多くの医師によって早漏と診断されるようです。それまで早漏を経験していなかった男性でも、長い間セックスをしていない時期があると、再び性交渉を行ったときに射精が早くなることもあります。(5)
このように、早漏は多くの人に見られる現象で、状況次第で誰でも経験する可能性があります。しかし、男性にとって非常にデリケートな問題であるため、他人に相談したり医師の相談を受けたりすることは、なかなかできません。早漏は一般的な現象であることを知ることで、心理的な負担を減らしたり、効果的なサポートを受けたりしやすくなるのではないでしょうか。
早漏について女性はどう思っているのか?
男性が早漏で悩んでいるのはこれまでお話してきたとおりですが、実は女性も同じように苦しんでいるのです。Burriらは20歳から50歳の女性1,463名を対象に、男性の射精に関する様々な調査を行いました。その結果、約4割もの女性が男性の適切な射精管理は、「セックスで満足するために非常に重要」だと答えたのです。その他にも、この研究によって次のことが明らかになりました。(6)
・女性の4分の1が早漏による性的不満が原因で破局している
・40%の女性は早漏ではない以前の男性との関係に満足していた
・20%の女性が早漏を「大きな問題」だと考えている
・20%の女性が早漏を「全く問題ではない」と考えている
・早漏男性と性的関係にある女性の3分の2が性的問題を抱えている
・性行だけではなくキスや愛撫などの刺激も重要
・男性が早漏を過度に気にしていると女性の満足度はさらに下がる
このように、やはり早漏は男性だけの問題ではないことが分かります。特に、早漏が原因で破局することが多かったり、女性側も性機能に問題を抱えたりすることは重大です。男性が早漏を過度に気にしていると、挿入ばかりに気を取られてキスや愛撫などが疎かになるため、女性の不満がさらに高まるという悪循環もあります。しかしながら、決して悲観的になる必要はありません。早漏はトレーニングによって十分に解消できることが、医学的に証明されているのです。
早漏を改善する方法5選
男性だけではなく、女性もまた早漏を問題視しています。この結果に失望してしまった方もいらっしゃるのではないでしょうか。しかし、早漏を改選する方法には次のように様々なものがありますので、いろいろチャレンジしてみて自分に合う方法を探してみることが大切です。(7)
・ストップスタート法
・スクイーズ法
・亀頭を刺激に慣らしておく
・早漏改善効果のあるクリームやスプレー
・サプリメントや薬剤
上記のいくつかの方法は、科学的に効果が実証されています。正しい知識を身につけて実践することで、早漏を確実に改善することができるのです。そのため、早漏を気に病む必要はないのでご安心ください。射精までの時間を延ばすためのトレーニングについて、ひとつずつ見ていきましょう。
ストップ・スタート法でオナニーする
「ストップ・スタート法」は最もメジャーなテクニックで、後述する「スクイーズ法」から発展したものです。オナニーをするときに射精しそうになったら止めて、興奮が収まってきたら再開するという単純なトレーニングで、古くから早漏改善に活用されてきました。ペニスへの刺激をスタートしたり、ストップしたりするのを繰り返すのです。
早漏の大きな原因は、「時短オナニー」や「刺激への耐性不足」にあると考えられています。オナニーは意外と時間が掛かる作業なので、忙しいときは手早く済ませるために、適当にしごいてイキたくなったらすぐに出すことがあるはずです。しかし、普段から常にそのようなオナニーを続けていると、「射精をコントロールする」ことができなくなります。
また、オナニーの時間が短いということは、普段から亀頭が刺激される時間が短いことでもあるので、刺激への耐性も身につきません。そのため、少しの刺激でも性的欲求が限界まで高まってしまうのです。オナニーの習慣が良くないと、実際のセックスでいきなり我慢しようとしても、射精管理のテクニックや刺激への耐性が不十分なため、どうしてもすぐイッてしまいます。
ストップ・スタート法のメリットは、器具や薬剤を使用しないためとても手軽に行えることです。さらに、2017年に行われた短期間の研究では、ストップ・スタート法を行った半数の男性には、早漏改善の効果が見られたとしています。この研究では、後述する「スクイーズ法」に関しても実証試験を行っており、やはり半数に効果が確認されたようです。(8)
デメリットとしては、やり方に気をつけないと「逆行性射精」や「持続勃起症」など、厄介な疾患の原因になることが挙げられます。逆行性射精は精液が膀胱へ逆流してしまうことで、過度の「寸止め」が原因です。射精時の精液射出量が減り、不妊症になることもあります。持続勃起症はペニスが勃起状態から戻らなくなる疾患で、勃起状態を長時間維持させ続けることが原因です。(9)
こういった事態を避けるためには、「射精寸前ではなく少し余裕を持ってストップする」ことや「最長でも1時間でトレーニングを終える」ことを意識しましょう。特に、射精寸前まで我慢するのを繰り返すのは、身体への負担が大きいため良くありません。仮に射精してしまったとしても、翌日以降にまたチャレンジし直せばいいだけのことですので、気長に続けることが大切です。
スクイーズ法でオナニーする
先ほどのストップ・スタート法は、意識によって射精をコントロールするというものでした。それに対して、「スクイーズ法」は手を使って亀頭を圧迫する方法です。まずは、通常のオナニーのようにペニスを刺激します。射精しそうになったら即座に刺激を中止して、射精の感覚が収まるまで次の方法で亀頭を握り続けましょう。
①親指を亀頭背面の裏スジ(亀頭と竿の接合部分)に当てる
②人差し指を亀頭表面のカリ(亀頭と竿の段差部分)に当てる
③射精感が収まるまで、親指と人差し指で痛くない程度に握り続ける
簡単にいうと、親指と人差し指で亀頭のカリ部分の表側と裏側を圧迫して、射精を収めるというものです。テクニックが必要ですので、慣れるまではなかなか上手くいかないこともあります。およそ10~20秒握り続けるのが目安ですが、イキそうになる感覚が弱まればそれより短くても構いません。それからまたペニスを刺激し始めてスクイーズする、という流れを数回繰り返すといいでしょう。
ここで重要なポイントは、射精寸前ではなく少し余裕を持ってから、スクイーズ法を行うことです。先ほどのストップ・スタート法でも触れたように、射精直前になって我慢する寸止めを繰り返すと、射精障害になるリスクがあります。「もう少しでイキそう」というタイミングで、さっと亀頭を握って収めるようにしましょう。
スクイーズするときに、あまり強く力を入れすぎるのはよくありません。通常は少し不快感がある程度に握るだけで射精を抑えられます。それでイッってしまう場合は、スクイーズするのが遅すぎるので、もう少し早めに始めるようにしましょう。また、射精のコントロールは「測臥位(そくがい)」、つまり横向きに寝た体勢が最も有利だといわれています。より効果的に行いたい場合は、横向きでしてみるのがおすすめです。
より強い刺激に慣れる
早漏の大きな原因のひとつが、ペニスが性的な刺激に慣れていないことです。そのため、普段からより強い刺激に慣らしておくと、早漏を改善することができます。最も手軽で効果が高いのは、オナニーの仕方を工夫して、女性とエッチするときの刺激を再現してみることです。ローションやオナホールなどのアダルトグッズを活用して、先ほどのストップ・スタート法と組み合わせてみましょう。
例えば、普段は手だけでオナニーをしている場合は、ローションを塗って亀頭を集中的に刺激してみます。ペニスで最も敏感なのは亀頭なので、ここを鍛えると早漏を改善できるのです。イキそうな感覚が出てきたらすぐに刺激を止めて、収まったらまた亀頭を責めるという感じで、ストップ・スタート法と組み合わせるとさらに効果が高まります。
「オナニーでは長持ちするのに、本番ではなぜか早い」というのも、早漏男性にはよくあること。女性の膣ならではの感触や、実際に女性とエッチする興奮に慣れていないことが原因です。この場合は、オナホールも活用してみましょう。特に、女性の膣が再現された比較的高価なものを使う方が、実際のセックスで早漏を予防する訓練に役立ちます。
また、仮性包茎の場合は亀頭部分が特に敏感ですので、他の方法も取り入れることをおすすめします。普段からできるだけ皮を剥くようにしたり、お風呂に入るときにシャワーで綺麗に洗うようにしたり、亀頭を意識的に刺激する機会を増やすのが効果的。すぐに改善できるわけではありませんが、少しずつ亀頭の耐性が強くなっていくのを実感できるはずです。
このように、とにかく亀頭を刺激する機会を増やして鍛えるのは、早漏改善法として非常に効果が高いです。ただし、亀頭を床や毛布にこすりつけたり、強い力でゴシゴシ刺激したりするのは止めましょう。あまりに不自然な力が加わるため、逆に遅漏や勃起障害になってしまうことがあるからです。遅漏は早漏より改善するのが厄介ですので、間違った早漏改善法にはご注意ください。
早漏に効果のあるクリームやスプレーを使う
ここからは医学的な早漏改善法をご紹介します。早漏は多くの男性が悩んでいる問題であるだけに、その治療法も発達してきました。現在では、「リドカイン」というクリームや「リドスプレー」というスプレーが、早漏改善に有効だとされています。後ほど詳しく解説しますが、早漏を改善するには「SSRI系」の飲み薬を使用することが一般的です。しかし、元々は精神疾患で使用される薬剤であるため、価格や副作用など心配な点が多々あります。
しかし、クリームやスプレーはペニスに塗るだけで使えますので、手軽で副作用の心配もありません。早漏の状態や求める感度に応じて塗る量を調整できるのも、クリームやスプレーならではの魅力。さらに、これらの方法は早漏改善トレーニングとは違い、即効性があります。「今すぐ早漏を改善する必要がある」場合は、ぜひとも検討してみるといいでしょう。
リドカインのクリームやリドスプレーは、どちらも「リドカイン」という麻酔が原料です。ペニスに塗ることで、性的な刺激が脳へ伝わるのが阻害されるようになり、射精までの時間が長引きます。つまり、リドカインを使うとペニスの感覚が麻痺するため、セックスの挿入時間を延ばすことができるのです。塗ってから15~20分で効果が出始めて、それからなんと3時間も効果が持続します。(10)
麻酔というと怖い感じがするかもしれませんが、リドカインには目立った副作用がありません。ただし、リドカインをペニスに塗った後は、10分経ったら必ず洗い流す必要があります。そのままペニスを挿入すると、膣内に付着して女性も感じにくくなってしまうからです。正しく使えばリドカインは早漏男子の心強い味方になりますが、医薬品であるため処方の際は医師の診断が必要になります。
サプリメントや薬を服用する
早漏防止のためのサプリメントや薬を服用するのも非常に効果的です。しかし、サプリメントを服用すると逆効果になることもあります。早漏サプリは、主に加齢による精力減退が原因で早漏になった場合に、効果的だと考えられているからです。こういったサプリには、亜鉛やアルギニン、シトルリンなど、精力増強作用のある栄養素が含まれています。精力旺盛な若い男性が使うと、かえって悪化することが多いのです。
近年では、早漏の薬物療法が発達しています。先ほどご紹介した「リドカイン」は、早漏の改善に非常に効果的です。しかし、比較的重度のタイプやうつ病など精神疾患が原因の場合は、リドカインでは十分な効果が得られません。そこで、「SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)」の使用が増えています。以前からの研究では、セロトニン不足が早漏の原因になるという研究があり、SSRIで体内のセロトニン量を増やすことで、大きく改善できることが明らかになったのです。(11)
ただし、SSRIはうつ病などの精神疾患に処方される薬物であり、肉体的および精神的な副作用もあることから使用が制限されています。早漏の治療用に開発された特殊なSSRI「ダポキセチン」は、ヨーロッパ諸国では認可されていますが、残念ながら日本では未承認です。早漏治療薬として効果があると考えられている「パキシル」など、他のSSRIは処方可能となっています。これまでご紹介した方法でも早漏を改善できない場合は、泌尿器科等で医師の診断を受けたうえで、必要に応じて薬による治療を受けましょう。
早漏のままでも女性を満足させる方法
早漏を改善するための方法をご紹介してきました。科学的に効果が認められているものが多いのですが、実際に効果を得るためには長期間続ける必要があったり、医師の診断が必要だったりするなど面倒なこともあります。また、前述した研究結果内でも触れられていましたが、挿入時間が長いからといって、必ずしも女性の満足度が高まるわけではありません。
そこで、まずは早漏のままでも女性を満足させるテクニックを身につける、というアプローチも効果的です。前戯に時間をかけるようにしたり、早漏を補うためのアダルトグッズを使用したり、さまざまな方法があります。工夫して女の子をイカせられるようにして、セックスへの自信を取り戻しましょう。
前戯は時間をかけて丁寧に
女性のセックス満足度は前戯の時間や質に大きく影響しています。Millerらは150組のカップルに対して、前戯と挿入の理想的な時間と、パートナーが希望していると予想される時間を調査しました。その結果、男女が理想とするセックスの時間配分について明らかになったことは、次のとおりです。(12)
・前戯の理想的な長さに男女間の違いはない
・男性の理想的な挿入時間は女性よりも大幅に長い
・前戯と挿入の理想的な時間は、実際の時間よりも大幅に長い
以上のことから、基本的には前戯と挿入の時間はどちらも不足しており、女性が満足できない原因になっていることが分かります。つまり、前戯を充実させることができれば、女の子を満足させやすくなるということ。「メインディッシュよりも前菜の方がおいしい」と思わせるような、素晴らしい前戯を行ってあげましょう。
前戯で最も重要なことは、性感帯を丁寧に刺激して性器をしっかり濡らすことです。乳首や首筋など主要な性感帯を愛撫してから、膣まわりやクリトリスを責めていきましょう。前戯でクリトリスをイカせてから挿入すると、短い時間でも女性がより強い快感を得られるようになります。いつもの前戯時間が5分なら、それを15分に延ばしてじっくり前戯するのが、女の子を満足させるコツです。
早漏改善ぐっつ
早漏で女の子を満足させるには前戯が有効ですが、アダルトグッズを上手に使うことも効果的です。ペニスへの摩擦を減らしたり、射精をある程度コントロールしやすくしたりすると、刺激を緩和して持続時間を長引かせることができます。次のようなグッズを活用して、手軽に早漏を改善してみましょう。
・コンドーム
・ペニスサック
・ペニススリーブ
・コックリング
分厚いコンドーム??
コンドームは安全なセックスのために欠かせません。ゴムの装着を嫌がる男性が多いのは、ペニスへの刺激が減って快感が弱くなってしまうからです。それを逆手にとって、厚めのコンドームを装着すると、早漏を改善することができます。亀頭への刺激が減ることで、より長い時間ペニスを挿入できるようになるはずです。
コンドームの厚さは様々で、標準的なタイプは0.03ミリです。早漏のレベルに応じて、1分前後なら0.05ミリ、30秒もたないなら0.09ミリの極厚タイプなど、厚さを変えて試してみましょう。どの厚さが良いかは人それぞれですので、試行錯誤が大切です。できるだけ本番で成功させたい場合は、事前にオナホでテストしてみると分かりやすくなります。
ただし、コンドームのサイズが小さすぎると、装着時の圧迫による刺激で射精してしまうこともあります。特に、亀頭の大きな男性でよくあることなので、少し余裕のあるサイズを選んでおくといいでしょう。また、分厚いコンドームを装着すると女性側で違和感がありますので、お互いに気持ちよくなれる範囲のものを選ぶのがおすすめです。
ペニスサック、ペニススリーブ??
ペニスサックとペニススリーブはどちらもほとんど同じもので、ペニスの上からコンドームのように装着するグッズです。コンドームと大きく異なるのは、色や形がペニスと同じようになっているものが多く、装着するとペニスが大型化するところ。通常は手軽に巨根になって女性をイカせるためのグッズですが、実は早漏改善にも効果があるのです。
ほとんどのペニスサックはコンドームの100倍ほど分厚く、少なくとも数ミリ以上はあります。つまり、極厚タイプよりはるかに厚いコンドームをつけるのと同じです。挿入時間が長くなるだけではなく、ペニスが大型化することもポイント。長時間のセックスと巨根のダブルの刺激で女の子を気持ちよくできるという、まさに一石二鳥のグッズです。
ただし、ペニスサックの種類によっては装着しづらいものや、刺激が減りすぎて気持ちよくないことがあります。まずは少し薄目のものからチャレンジしてみるのがいいかもしれません。また、ペニスサックを使用する場合は必ずローションを使用しましょう。ペニスのサイズが通常より大きくなるため、滑りを良くしておかないと痛がることがあるからです。
コックリング
コックリングは男性の性器に装着する輪(リング)です。主にペニスの根本に装着することで、血流を制限して勃起力を高めるために使用しますが、早漏改善の効果もあると考えられます。血流が緩やかになると感覚が鈍くなるため、刺激への耐性が増して射精までの時間が長くなるのです。勃起力の向上でサイズも少しだけ大きくなりますので、女性側の快感も高まります。
材質は主にシリコン・ゴム・ナイロンなど柔らかいものですが、金属やプラスチックなど硬質のものもあります。タイプによってはクリトリスや膣を刺激する部分がついているため、早漏改善と一緒に女の子をイカせやすくなる効果もあるかもしれません。バイブレーター付きで振動するものもありますので、いろいろ試してみると面白いです。
ただし、コックリングを使用する際は、装着する時間に注意が必要です。コックリングは陰茎の血流を阻害することで、勃起力を高めたり射精までの時間を延ばしたりするためのグッズです。言い換えれば、装着中はペニスの血流が滞っているということになります。組織に深刻なダメージが及ぶ場合がありますので、長くても20~30分以内で必ず外すようにしてください。
早漏についてのまとめ
今回は、早漏に関する様々な情報や具体的な改善方法について、ご紹介しました。早漏の主要な原因は2つあり、「ペニスが刺激に敏感すぎる」ことや「ストレスやトラウマがある」ことです。早漏についてあまり悩みすぎると、ストレスでかえって射精しやすくなります。悪循環を断ち切るために、早漏改善のためのトレーニングを試してみましょう。「スクイーズ法」や「ストップ・スタート法」が有名です。
スクイーズ法は、射精しそうになったら親指と人差し指で亀頭をしばらく抑えて、興奮が収まったら刺激を再開します。ストップ・スタート法は、イキそうになったら動きを止めて我慢するというものです。いずれの場合でも、射精直前で我慢する寸止めではなく、少し余裕を見ておくことがポイント。効果が出るまでに時間が掛かりますが、科学的にも認められている方法です。
これらの方法で効果が出ない場合は、「リドカイン」のスプレーやクリームを医師に処方してもありましょう。比較的重度な場合や精神疾患が原因の早漏では、リドカインでも改善しないことがあります。「SSRI」系統の薬が早漏に有効ですが、元々はうつ病に対して使用する薬ですので、身体的および精神的な副作用には注意が必要です。専門医の診断を受けたうえで、薬物治療を行うかどうかを判断しましょう。
早漏を改善することも大切ですが、他の方法で女性を満足させるテクニックを身につけることも重要です。例えば、前戯の時間を充実させたり、ペニスサックやコックリングなどのアダルトグッズを使用したりすると、挿入時間が短くても女の子をイカせやすくなります。早漏について悲観的になるのではなく、しっかりと向き合っていろいろな方法で改善して、性生活を充実させていきましょう。